信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF ダンストレーニングが立位姿勢保持および歩行に関わる筋機能に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.35 Vol.35

 要旨

 本研究の目的は,中年女性を対象に姿勢保持および歩行に関わる筋機能にダンストレーニングが及ぼす影響を検討することであった.対象は健常な中年女性45名であり,うち25名が介入群,20名が対照群であった.介入群は,ダンス経験のない者で,週2回のバレエ教師によって行われたダンストレーニングに12週間参加した.対照群は,12週間の間,生活習慣を変えないよう口頭で指示した.測定項目は,二元配置の分散分析によって比較・検討された.その結果,トレーニング期間および群間に,体脂肪率,ウエスト周囲径,下腿後部の筋厚,腹部および大腿前面の皮下脂肪厚に有意な変化が認められた.本研究の結果から,12週間のダンストレーニングは,中年女性の身体組成に改善が示され,特に姿勢保持および歩行に関わる下腿筋量の増加が期待できることが明らかとなった.

「デサントスポーツ科学」第35巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 水村(久埜)真由美*1,小室有子*2,吉田康行*3
大学・機関名 *1 お茶の水女子大学大学院,*2 お茶の水女子大学,*3 東京学芸大学

キーワード

姿勢保持歩行ダンストレーニング身体組成