信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動ストレスに伴う口腔内免疫能の低下と虫歯菌活性との関連

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.35 Vol.35

 要旨

 本研究では,抗菌性ペプチド群に対する長時間高強度運動の影響を明らかにするとともに,口腔内粘膜免疫と虫歯菌との関連を検討することを目的とした.
 一般健常男性10名に対し,長時間高強度運動(75% VO₂max 60min)を実施させ,運動前,運動終了直後,運動終了1時間後,2時間後,4時間後,6時間後,24時間後に唾液採取を行い,HBD-2濃度をELISA法により測定した.次に,採取した唾液を用いて,虫歯菌および大腸菌に対する唾液抗菌レベルを測定した.唾液HBD-2濃度は,運動終了直後および1時間後,2時間後では有意に増加したが,6時間後および24時間後では安静時と比較して有意に低下した.唾液抗菌レベルにおいては,運動終了6時間後および24時間後の唾液では,虫歯菌および大腸菌に対する唾液抗菌能力が低下することが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第35巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 臼井達矢
大学・機関名 大阪成蹊短期大学

キーワード

抗菌性ペプチド口腔内粘膜免疫虫歯菌唾液