信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 機能性スポーツ衣料設計におけるファブリック CAD 技術の可能性

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.35 Vol.35

 要旨

 スポーツ衣料は種目に応じて,伸縮性や通気性,吸水性,吸湿性,保温性,低表面抵抗,防護性など数多くの機能が要求される.これらの機能を実現するために,製品には様々な原料糸が使われ,複雑な織物・編物組織によりファブリックの構造を構築し,裁断・縫製等を経て最終製品に加工される.このプロセスの中で,ファブリック構造は機能付与のための重要な設計因子になっている.一方,近年,様々な産業分野で3次元CADシステムの利用が進められているが,ファブリック設計においては主に意匠(デザイン)検討のための2次元CAD利用にとどまっており,物性や機能予測には至っていないのが現状である.本研究では,ファブリックCADシステムに関する国際情勢について現状調査を行った.さらに実際の3次元ファブリックCADシステムを用いて平編の構造設計を行い,試作編地との比較評価,および通気性能に関する予測可能性ついて検討を行った.

「デサントスポーツ科学」第35巻/公式財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 森川英明,高寺政行,乾滋,坂口明男,堀場洋輔
大学・機関名 信州大学

キーワード

スポーツウェア(スポーツウエア スポーツ衣料)ファブリック構造3次元CADシステムファブリックCADシステム編地