信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF バイオフィードバックトレーニングが 脳血流分布に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.36 Vol.36

 要旨

 近赤外分光分析法を利用した脳機能イメージング(NIRS)は,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)や陽電子放射型断層撮像法(PET)などの他の手法に比べて,計測中の被験者に対して低拘束かつ非侵襲的である.トレーニング等の動作が伴う場合にも計測でき,他の電気生理学的な検査事項との同時計測も可能である.一方,近年着目されているバイオフィードバックトレーニングはメンタルトレーニングの重要性を明らかにするだけでなく,被験者の筋パフォーマンスを監視して,心理生理学的制御の学習を促す.本研究では,大腿直筋の筋電図とNIRSを同時計測して,バイオフィードバックトレーニングと局所脳血流の関係を調査した.その結果,蹴り上げ動作が脳機能を変化させる可能性が示唆され,特にワーキングメモリを活性化することが期待される.

「デサントスポーツ科学」第36巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 高田宗樹*1,宮尾克*2,塩沢友規*3,渡邉智之*4,高田真澄*5
大学・機関名 *1 福井大学, *2 名古屋大学, *3 青山学院大学, *4 愛知学院大学, *5 愛知医科大学

キーワード

近赤外分光分析法脳機能イメージングバイオフィードバックトレーニングメンタルトレーニング大腿直筋筋電図局所脳血流ワーキングメモリ