信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF アスリートの体型研究 -各種競技従事者に適合する最適なウェア作製を目指して-

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.36 Vol.36

 要旨

 着心地の良いスポーツウェア作製に寄与すべく,4種の競技:剣道・テニス・陸上(短距離)・サッカーに従事するアスリートの体型を計測,その特徴を抽出した.一般成人男性の体型と比較し,剣道,テニス,陸上で上半身の発達が大,特に陸上でその傾向は著しく,チェストとウエストの寸法差により設定された成人男子用衣料サイズの体型区分外であった.4競技とも,頸付け根囲は一般体型より大,肩傾斜角度からなで肩傾向が示され,ウェアデザインの際,首肩回りと胸回りへの配慮が重要と示唆された.背面形状計測では,テニスの円背傾向,陸上の出っ尻傾向が示された.Heath-Carter法による体型分類では,4競技とも中胚葉スコアの優位な体型的特徴を有し,剣道と陸上では筋肉・骨格が発達し体脂肪をつけ過ぎない体型,テニスでは筋骨が発達しやや皮下脂肪の厚い体型,サッカーでは筋骨は発達しているがやせて細長型体型の傾向が示された.

「デサントスポーツ科学」第36巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 佐藤真理子,小柴朋子
大学・機関名 文化学園大学

キーワード

競技剣道テニス陸上(短距離)肩傾斜角度Heath-Carter法体型分類中胚葉スコア