信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

生分解性吸水性高分子による繊維材料の加工

【大分類:4. テクテキスタイル 小分類:4.9 環境対応資材用

微生物が発酵生産し生分解性を有するポリ(γ-グルタミン酸)(γ-PGA)を塩基性アミノ酸のL-リジンで架橋することで、アミノ酸から構成される生分解性吸水性高分子であるγ-PGA ゲルが得られる。この技術を応用し、綿布上でγ-PGA ゲルを合成することにより、加工布に原綿布に対して重量比約25 %のゲルを固定することができた。また,吸湿率測定の結果、加工布は湿度65 %で10 %、95 %で最大20 %と原綿布の約2 倍の吸湿率を示した。ゲル固定量を変えることにより、種々の吸湿率を有する繊維材料が作製可能と考えられる。

繊維研究機関技術シーズ調査(2013年度)/日本化学繊維協会
研究者名 化学技術部 村上小枝子、青木信義
大学・機関名 神奈川県産業技術センター

キーワード

生分解性吸水性高分子ポリアミノ酸