信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

セルロースナノファイバーの加工と表面処理

【大分類:2. 繊維製造 中分類:2.2 繊維製造 小分類:2.2.3 糸加工

セルロースナノファイバー加工の高効率化を目的として、セルロース濃度を高くする技術を検討した。高圧湿式粉砕が可能なナノヴェイタ® (吉田機械興業社製)を用い、180℃、156MPa の条件で加工したところ、濃度が約15%のセルロースナノファイバー懸濁液が得られた。セルロースナノファイバーは、180℃処理時にセルロースのファイバー化が起こり、圧力を上げることで、より細いファイバーになることをSEM で確認した。さらに、複合化材料の原料とするために、セルロースナノファイバーに対して表面処理を行い、最大138.8°の水接触角となる撥水化材料が得られた。

繊維研究機関技術シーズ調査(2013年度)/日本化学繊維協会
研究者名 森川豊、伊藤雅子、楳田慎一
大学・機関名 あいち産業科学技術総合センター

キーワード

セルロースナノファイバー(ナノ繊維)表面処理