信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

可染ポリプロピレン繊維を利用した軽量、保温、速乾インナーの開発

【大分類:2. 繊維製造 中分類:2.2 繊維製造 小分類:2.2.2 紡績

ポリプロピレン(PP)繊維は、密度が0.91g/cm3と繊維中最も軽量な素材であり、熱伝導率が低く、また公定水分率が0.0と極めて高い疎水性を示すため、軽量、保温、速乾性の優れた繊維素材として期待が大きい。しかしながら染色することができないため、原着が行われており、そのため小量短納期、多色展開が困難である。産業技術センターでは、これまでに、ナイロンを適切な粘度のPP樹脂にブレンドして溶融紡糸することで、紡糸性よく糸を作製でき、酸性染料を使用してほぼ満足できるレベルで染色できる事を明らかにしてきた。そこで、この技術を利用して軽量、保温、速乾性を有するインナー、Tシャツ、ブランケット等の開発を行う事を目的に、可染PP紡績糸の作製、紡績糸の物性、染色性、染色堅ろう度、乾燥性について調査検討を行った。

繊維研究機関技術シーズ調査(2013年度)/日本化学繊維協会
研究者名 林浩司、奥村和之
大学・機関名 岐阜県産業技術センター

キーワード

ポリプロピレン(PP)下着(インナー インナーウェア)可染性