信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

含水状態の絹と水の構造と相互作用に関する各種NMR解析

【大分類:4. テクテキスタイル 小分類:4.7 医療・ヘルスケア資材用

従来から外科用縫合糸として用いられてきた絹を用いて、高い開存率を有する小口径絹人工血管(内径が6mm 未満)の開発を目指している。作製後の絹人工血管を含水状態で保管し、移植する事で高い開存率が得られる事をイヌでの移植評価実験によって示してきた。13C固体NMR を用いて、乾燥状態と含水状態の絹の局所構造や運動性の変化について評価するとともに、含水状態での絹中の水の運動性について詳細に検討した。前者は、絹中のチロシンやセリン残基について13C選択的ラベル化を行い、感度と選択性の向上を図るとともに、水の運動性については、二次元の2H溶液NMRを用いて詳細な解析を進めた。

繊維研究機関技術シーズ調査(2013年度)/日本化学繊維協会
研究者名 ◯磯部洸太郎,下川床遼
大学・機関名 東京農工大学 他

キーワード

NMR