カーボローディングが体水分状態と暑熱環境下運動時の体温変動に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.47 Vol.47】
要旨
本研究では,カーボローディングが体水分状態および暑熱環境下運動時の体温変動に与える影響を調査した.成人男性10 名は,標準食(CON条件, 炭水化物6.1 ± 0.5 g/kg 体重/日)または高糖質食(CL条件, 炭水化物11.2±0.6 g/kg 体重/日)を3 日間摂取した.体水分量を安定同位体希釈法用いて測定し,温度31℃,相対湿度70%の下,60%VO2max 強度で40 分間の自転車運動を行った.運動前および運動中10分ごとに直腸温(Tre)と平均皮膚温(Tsk)を測定した.運動前後の体重差から発汗量を算出し,運動前の体水分量から減じて運動後の体水分量を推定した.運動前の体水分量はCL条件で有意に高かった(p<0.05).TreおよびTsk は運動中に上昇したが,条件間差は認められなかった.発汗量に差はなく,運動後の推定体水分量はCL条件の方が高値であった(p<0.05).以上より,カーボローディングは暑熱環境下運動時の体温変動には影響を及ぼさないが,運動中の体水分量の保持に寄与する可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
本研究では,カーボローディングが体水分状態および暑熱環境下運動時の体温変動に与える影響を調査した.成人男性10 名は,標準食(CON条件, 炭水化物6.1 ± 0.5 g/kg 体重/日)または高糖質食(CL条件, 炭水化物11.2±0.6 g/kg 体重/日)を3 日間摂取した.体水分量を安定同位体希釈法用いて測定し,温度31℃,相対湿度70%の下,60%VO2max 強度で40 分間の自転車運動を行った.運動前および運動中10分ごとに直腸温(Tre)と平均皮膚温(Tsk)を測定した.運動前後の体重差から発汗量を算出し,運動前の体水分量から減じて運動後の体水分量を推定した.運動前の体水分量はCL条件で有意に高かった(p<0.05).TreおよびTsk は運動中に上昇したが,条件間差は認められなかった.発汗量に差はなく,運動後の推定体水分量はCL条件の方が高値であった(p<0.05).以上より,カーボローディングは暑熱環境下運動時の体温変動には影響を及ぼさないが,運動中の体水分量の保持に寄与する可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 塩瀬圭佑*1, 冨賀理恵*2, 内藤貴司*3, 藤田英二*4 |
|---|---|
| 大学・機関名 | *1 宮崎大学, *2 福岡大学, *3 北海学園大学, *4鹿屋体育大学 |
キーワード


