血流制限を併用したレジスタンス運動の有効閾値についての検討
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.47 Vol.47】
要旨
近年,筋血流制限を併用した低負荷運動は神経疾患や運動器疾患を持つ患者のリハビリテーションなどに利用されてきている.本研究は,血流制限を併用したレジスタンス運動が多様な臨床現場に応用できるように,有効な筋肥大・筋力増加効果を得るための負荷強度の違いを考慮した有効閾値・運動量について検討することを目的とした.健常大学生20 名に最大挙上重量(1-RM)の10%から40%まで4段階の負荷強度を用いて,120秒・60回の血流制限を併用した下腿三頭筋の底屈運動を行わせ,筋内エネルギー代謝を測定した.さらに有効なトレーニング効果が得られる65% 1-RMでの運動(血流制限なし)および血流制限下20%1-RMと比較し,有効閾値を検討した.その結果,運動時間・回数を固定した血流制限下のレジスタンス運動において標準的な効果を得るには20%1-RM以上の外的負荷が適当であることが示された.しかしながら,10%1-RMにおいても,通常は効果が乏しいと考えられる血流制限を併用しない20%1-RMより強い筋内代謝ストレスが得られることから,効果が得られる可能性も示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
近年,筋血流制限を併用した低負荷運動は神経疾患や運動器疾患を持つ患者のリハビリテーションなどに利用されてきている.本研究は,血流制限を併用したレジスタンス運動が多様な臨床現場に応用できるように,有効な筋肥大・筋力増加効果を得るための負荷強度の違いを考慮した有効閾値・運動量について検討することを目的とした.健常大学生20 名に最大挙上重量(1-RM)の10%から40%まで4段階の負荷強度を用いて,120秒・60回の血流制限を併用した下腿三頭筋の底屈運動を行わせ,筋内エネルギー代謝を測定した.さらに有効なトレーニング効果が得られる65% 1-RMでの運動(血流制限なし)および血流制限下20%1-RMと比較し,有効閾値を検討した.その結果,運動時間・回数を固定した血流制限下のレジスタンス運動において標準的な効果を得るには20%1-RM以上の外的負荷が適当であることが示された.しかしながら,10%1-RMにおいても,通常は効果が乏しいと考えられる血流制限を併用しない20%1-RMより強い筋内代謝ストレスが得られることから,効果が得られる可能性も示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 沖田孝一 |
|---|---|
| 大学・機関名 | 北翔大学 |
キーワード


