神経制御に基づく水中ドルフィンキックの巧みな運動制御構造の解明
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.47 Vol.47】
要旨
近年提案されている運動学―筋シナジー解析は,筋シナジーの実空間における機能的役割を推定できる手法である.本研究の目的は,この手法を用いて,競泳選手の水中ドルフィンキックに関与する筋シナジーの空間的な役割を明らかにすることであった.本研究には女性競泳選手8名が参加し,15 mの全力水中ドルフィンキック泳を実施した.その際,運動学的データおよび筋電図データを収集した.混合因子分解アルゴリズムを用いて,筋電図とセグメント角度データの双方から1周期の動作に関与する運動学―筋シナジーを抽出した.その結果,4 名は3 つのシナジー,残る4 名は4 つのシナジーを用いて動作を制御していたことが明らかになった.抽出シナジーのグループ化の結果,ダウンキックの前半に活性するSynergy 1,ダウンキックからアップキックの切り替えしに活性するSynergy 2,アップキックの中盤に活性するSynergy 3,アップキックの後半の体幹動作に関与するSynergy 4の4つのシナジーに分類できた.そのため,競泳選手における水中ドルフィンキックの動作は,主に筋シナジーに関連する4種類の協調動作によって達成していることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
近年提案されている運動学―筋シナジー解析は,筋シナジーの実空間における機能的役割を推定できる手法である.本研究の目的は,この手法を用いて,競泳選手の水中ドルフィンキックに関与する筋シナジーの空間的な役割を明らかにすることであった.本研究には女性競泳選手8名が参加し,15 mの全力水中ドルフィンキック泳を実施した.その際,運動学的データおよび筋電図データを収集した.混合因子分解アルゴリズムを用いて,筋電図とセグメント角度データの双方から1周期の動作に関与する運動学―筋シナジーを抽出した.その結果,4 名は3 つのシナジー,残る4 名は4 つのシナジーを用いて動作を制御していたことが明らかになった.抽出シナジーのグループ化の結果,ダウンキックの前半に活性するSynergy 1,ダウンキックからアップキックの切り替えしに活性するSynergy 2,アップキックの中盤に活性するSynergy 3,アップキックの後半の体幹動作に関与するSynergy 4の4つのシナジーに分類できた.そのため,競泳選手における水中ドルフィンキックの動作は,主に筋シナジーに関連する4種類の協調動作によって達成していることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 山川啓介 |
|---|---|
| 大学・機関名 | 筑波大学 |
キーワード


