オープンウォータースイマーの皮膚温度感覚特性とウェットスーツ普及のための基礎的研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.46 Vol.46】
要旨
ウェットスーツの着用が低水温下(水温16-18 ℃) でのオープンウォータースイミング(OWS) 中の体温にどのような影響を及ぼすかは明らかではない.本研究では,①OWSスイマーの皮膚温度感覚特性および②ウェットスーツ着用がOWS競技中の深部体温に及ぼす影響を検討した.実験①では,OWS選手8名(OWS群) および健常成人15名(Control群) において皮膚温冷覚を測定し,OWS群でControl群よりも冷感受性が鈍い傾向にあった(P =0.075).実験②では,OWS選手4名において低水温下(水温15-16℃)におけるOWS中の深部体温をウェットスーツの着用の有無で比較し,OWS中の深部体温はウェットスーツ着用時に高かった(P = 0.046).これらの結果から,OWS選手は寒冷に強い傾向があり,ウェットスーツの着用により低水温下でのOWS中の深部体温低下を防ぐことができることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
ウェットスーツの着用が低水温下(水温16-18 ℃) でのオープンウォータースイミング(OWS) 中の体温にどのような影響を及ぼすかは明らかではない.本研究では,①OWSスイマーの皮膚温度感覚特性および②ウェットスーツ着用がOWS競技中の深部体温に及ぼす影響を検討した.実験①では,OWS選手8名(OWS群) および健常成人15名(Control群) において皮膚温冷覚を測定し,OWS群でControl群よりも冷感受性が鈍い傾向にあった(P =0.075).実験②では,OWS選手4名において低水温下(水温15-16℃)におけるOWS中の深部体温をウェットスーツの着用の有無で比較し,OWS中の深部体温はウェットスーツ着用時に高かった(P = 0.046).これらの結果から,OWS選手は寒冷に強い傾向があり,ウェットスーツの着用により低水温下でのOWS中の深部体温低下を防ぐことができることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 藤本知臣*1, 原 怜来*2, 馬場康博*1, 松浦由生子*1 |
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大学・機関名 | *1 新潟医療福祉大学, *2 日本大学 |
キーワード