信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 後期高齢者のバスキュラー・ストレッチング介入における柔軟性および動脈硬化度への影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.46 Vol.46

 要旨

 後期高齢者を対象とし,バスキュラー(スタティック)・ストレッチングの継続実施による,柔軟性,血管内皮機能および動脈スティフネスに及ぼす影響を検討した.その結果,介入3ヶ月後は柔軟性の改善,血管内皮機能および動脈スティフネスにおいて有意な改善を認め,介入6ヶ月後ではさらに柔軟性の改善,血管内皮機能および動脈スティフネスにおいて有意な改善を認めた.しかしながら,6ヶ月間の脱介入後では,柔軟性,血管内皮機能および動脈スティフネスは介入前の状態に戻り,獲得した効果の可逆性を認めた.バスキュラー・ストレッチングの継続実施は柔軟性を改善し,抗動脈硬化の運動種目の一つとして貢献する可能性が示唆された.

 「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 新野弘美
大学・機関名 京都先端科学大学

キーワード

スタティック・ストレッチング柔軟性血管内皮機能動脈スティフネス可逆性