ジャンプ着地動作時のアキレス腱張力に関係する足部三次元運動の解明
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.46 Vol.46】
要旨
本研究の目的は,drop vertical jump (DVJ)中のアキレス腱張力に関係する前・中・後足部運動を解明することとした.運動経験のある健常者35 名を対象とし,赤外線カメラおよび床反力計を用いてDVJを計測した.アキレス腱張力は足関節矢状面角度および底屈モーメントから推定した.また,前・中・後足部の三次元角度を算出した.DVJの着地相におけるアキレス腱張力最大値と各足部角度との関係を,相関分析および重回帰分析により評価した.アキレス腱張力と後足部外転は負の相関を示した(ρ=-0.355,P=0.036).また,後足部外転(β=-0.523) と前足部外がえし(β= -0.445) が,アキレス腱張力に有意に関係する因子であった(R2=0.273, P=0.006).着地動作時のアキレス腱張力の増大には,後足部外転および前足部外がえしの減少が関係することが明らかになった.
「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
本研究の目的は,drop vertical jump (DVJ)中のアキレス腱張力に関係する前・中・後足部運動を解明することとした.運動経験のある健常者35 名を対象とし,赤外線カメラおよび床反力計を用いてDVJを計測した.アキレス腱張力は足関節矢状面角度および底屈モーメントから推定した.また,前・中・後足部の三次元角度を算出した.DVJの着地相におけるアキレス腱張力最大値と各足部角度との関係を,相関分析および重回帰分析により評価した.アキレス腱張力と後足部外転は負の相関を示した(ρ=-0.355,P=0.036).また,後足部外転(β=-0.523) と前足部外がえし(β= -0.445) が,アキレス腱張力に有意に関係する因子であった(R2=0.273, P=0.006).着地動作時のアキレス腱張力の増大には,後足部外転および前足部外がえしの減少が関係することが明らかになった.
「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 越野裕太, 石田知也, 渡邊謙太郎, 寒川美奈, 遠山晴一 |
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大学・機関名 | 北海道大学大学院 |
キーワード