信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 日本代表デフサッカー選手におけるスポーツ外傷・障害,疾病調査

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.46 Vol.46

 要旨

 [背 景]
聴覚に障がいがあるデフアスリートを対象としたスポーツ外傷・障害の調査はほとんど行われていない.本研究は,デフサッカー選手におけるスポーツ外傷・障害の発生率と特徴を明らかにすることを目的とした.
 [方 法]
 2022 - 2023 年シーズンにデフサッカーの日本代表合宿に参加した26名(27.3±4.9歳) を対象とし, スポーツ外傷・障害の発生件数,1000Player・Hours[PH]あたりの発生率,重症度,Injury burdenなどを調査した.
 [結 果]
 調査期間中に合計59件の外傷・障害が発生した.発生率は10.1/1000PH, 重症度は5.0日,Injury burden は50.5日/1000PH であった.外傷・障害の89.8%が下肢に発生し,足関節での発生率とInjury burdenが最も高かった(2.7/1000PH,15.2日/1000PH).
 [結 論]
デフサッカー日本代表選手におけるスポーツ外傷・障害は,健聴サッカー選手よりも発生率が高く,特に足関節捻挫が多く発生していた.

 「デサントスポーツ科学」 第46巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 染谷由希, 安澤佳樹, 塩田有規
大学・機関名 順天堂大学

キーワード

スポーツ外傷・障害聴覚障がいデフサッカー日本代表選手疫学調査