信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

柔軟で高耐熱性の新樹脂材料を開発(UNITIKA) 2013年6月

【大分類:6. 製品 小分類:6.1 2013年度 新製品

 UNITIKAはAIST(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)と共同で、柔軟で高耐熱性の新材料を開発した。
耐熱性の高いポリイミド樹脂に微細な穴を均一に開けた素材で、耐薬品性にも優れる。電子部品の絶縁性能や自動車部品の断熱性を高めるのに役立つと見込む。5年以内に量産を開始したい考え。
 ポリイミド樹脂に無機物のシリカと二酸化炭素を配合して減圧したところ、20〜30μmの穴が無数に開いた多孔体ができた。隙間の割合が75%以上で高い断熱性をもつ。熱分解温度も600℃以上とポリイミド樹脂と同等以上で、自動車のエンジン回り部品用の断熱材への応用も期待できる。

化繊協会ニュースレター No.5 2013年6月/日本化学繊維協会
研究者名 ユニチカ
大学・機関名 ユニチカ

キーワード

ポリイミド樹脂電子部品絶縁性自動車断熱性シリカ