信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

血液中の病因たんぱく質を高効率に吸着する繊維を開発(東レ)2023年8月

【大分類:6. 製品 小分類:6.11 2023年度 新製品

 東レはナノテクノロジーと繊維技術を融合し、血液中の病因たんぱく質を高効率に吸着する、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を用いた十字断面形状のナノ細孔繊維の開発に成功した。PMMA製中空糸膜の紡糸技術を応用して開発した新しいナノ細孔繊維で、繊維表面および内部のナノ細孔サイズを変化させることで繊維に吸着するたんぱく質の種類をコントロールできる。敗血症での炎症たんぱく質や、自己免疫疾患での自己抗体、各種慢性疾患での原因たんぱく質など、さまざまな疾患の標的となるたんぱく質径に合わせた、繊維の細孔サイズを調整が可能。

化繊協会ニュースレター No.23 2023年8月/日本化学繊維協会
研究者名 東レ
大学・機関名 東レ

キーワード

病因たんぱく質 ポリメチルメタクリレート ナノ細孔繊維 PMMA 敗血症 炎症たんぱく質