信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動時の温熱性発汗量から血液の濃縮度を評価し,水分摂取の緊急度をスマホに告知する装置の開発:熱中症予防システムへの応用

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.45 Vol.45

 要旨

 我々はこれまでに熱中症の危険を予知するためのウエラブル小型発汗計を開発してきた.今回の研究では,発汗によって生じる血液濃縮度を血液・尿検査と血液バゾプレシン濃度測定を用いて定量的に評価し,熱中症の危険を告知する時点の決定方法を開発し,その時点の正確度合いについて枯渇感を自己申告出来る装置を開発して検証した.その結果,温熱性発汗量,血液濃縮度,枯渇感,血中バゾプレシン濃度の変化から熱中症発症の危険度を推定出来る事を実証した.

 「デサントスポーツ科学」 第45巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 大橋俊夫*1, 百瀬英哉*1, 坂口正雄*2, 小林正義*1, 河合佳子*3
大学・機関名 *1 信州大学, *2 スキノス東御研究所, *3 東北医科薬科大学

キーワード

小型ウエラブル発汗計枯渇感無線装置臨床実験熱中症