信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 異なるハーフタイム戦略がサッカー選手の反復性スプリントパフォーマンスに与える影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.45 Vol.45

 要旨

 本研究では,異なるハーフタイム戦略が反復性スプリントパフォーマンス(RSA) に与える影響を検討した.10 名の男子サッカー選手は,4 試行の無作為化交差試験を実施した.本試験では,15分間のハーフタイムを挟む2回(前・後半) のRSAテスト(6秒スプリント- 24秒レストを6セット) を行った.4条件のハーフタイムの介入は,1)安静座位(CON試行),2)ジャケット着用(PAS試行),3)リウォームアップ実施(ACT試行),4)PASおよびACT介入の併用(COMB試行) のいずれかとした.後半の平均・最高走速度はCON試行で前・後半間に有意差が認められ,後半は低値であったが(p<0.05),他の試行では前・後半間の有意な差は認められなかった.後半中の胃腸温,筋電図,筋酸素動態には試行間の有意な差は認められなかった. 後半開始時の平均皮膚温には試行間の有意差が認められ(p<0.05),CON試行と比較し,COMB試行は高値であった.後半の心拍数には試行間の有意な差が認められ p<0.05),CON およびPAS 試行と比較し,ACT およびCOMB試行は高値であった.従って,本研究で用いたいずれかの介入を行うことでRSA低下を防止できることが示唆された.

 「デサントスポーツ科学」 第45巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 柳岡拓磨
大学・機関名 広島大学大学院

キーワード

胃腸温筋活性筋酸素動態リウォームアップパッシブヒーティング