PIV 計測とCFD 解析による衣服内気流の詳細把握に基づく被服時の人体温熱環境評価
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.43 Vol.43】
要旨
ヒトが着衣することで,人体と衣服,また衣服と衣服との間に生じる微小な空気層に外環境とは異なる衣服内気候が形成されるが,その形成や影響に関する解明が不十分であり,人体温熱環境評価に十分に反映されていない.実験的手法であるPIV および数値解析的手法であるCFDを用いて衣服内気候の把握を行うとともに,それらを活用して人体温熱環境評価を行う方法を検討した.異なる空気層の厚さにおける検討例から,衣服内気温,気流また対流の度合いを示す平均ヌセルト数の変化傾向に関して妥当な結果を得ることができた.また,屋外被験者実験より,異なる空気層の厚さの着衣時における熱損失や気流形成は,人体熱負荷量で定量的に評価ができ,被験者による心理申告と同様の傾向を示した.このことより本手法による一連の評価法は,一定程度の精度にあることが確認でき,今後ウェア設計などへの応用が期待される.
「デサントスポーツ科学」 第43巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
ヒトが着衣することで,人体と衣服,また衣服と衣服との間に生じる微小な空気層に外環境とは異なる衣服内気候が形成されるが,その形成や影響に関する解明が不十分であり,人体温熱環境評価に十分に反映されていない.実験的手法であるPIV および数値解析的手法であるCFDを用いて衣服内気候の把握を行うとともに,それらを活用して人体温熱環境評価を行う方法を検討した.異なる空気層の厚さにおける検討例から,衣服内気温,気流また対流の度合いを示す平均ヌセルト数の変化傾向に関して妥当な結果を得ることができた.また,屋外被験者実験より,異なる空気層の厚さの着衣時における熱損失や気流形成は,人体熱負荷量で定量的に評価ができ,被験者による心理申告と同様の傾向を示した.このことより本手法による一連の評価法は,一定程度の精度にあることが確認でき,今後ウェア設計などへの応用が期待される.
「デサントスポーツ科学」 第43巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 島﨑康弘, 児玉壮, 安藤竜之介 |
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大学・機関名 | 豊橋技術科学大学 |
キーワード