信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

炭素繊維のLCA対応を実現(TEIJIN) 2022年6月

【大分類:6. 製品 小分類:6.10 2022年度 新製品

 帝人は炭素繊維の製造に関するCO2排出量の算出方法を確立し、展開する炭素繊維についてのライフサイクルアセスメント(LCA)の対応が可能になった。
炭素繊維のLCA対応は業界初。これまで、炭素繊維の製造に際するCO2排出量の定量化を可能とする換算システムの構築に向け、スポーツ・レクリエーション用途や産業用途で使用される炭素繊維フィラメントの製造工程におけるCO2排出の評価からその着手を開始していたが、航空機用途向けの炭素繊維フィラメントの評価を完了したことで、あらゆる用途におけるCO2排出量の算出が可能となった。この算出手法は、ISO14040およびISO14044の認証を受けており、自社の製造工程のみならず、顧客の製造工程における評価にも適応が可能。すでに、炭素繊維フィラメントの製造工程から評価を開始しており、今後は短繊維やプリプレグなどの中間材料へと対象範囲を順次拡大していく方針。

化繊協会ニュースレター No.21 2022年6月/日本化学繊維協会
研究者名 帝人
大学・機関名 帝人

キーワード

炭素繊維LCACO2排出量ライフサイクルアセスメントISO14040ISO14044プリプレグ