信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

マイクロビームX線によるせん断流動場におけるアイソタクチックポリスチレンの結晶前駆体の構造解明

【大分類:1. 繊維・高分子素材 中分類:1.2 合成系 小分類:1.2.1 石油系

アイソタクチックポリスチレンの溶融体に融点以上でせん断流動を印加するとμmスケールの配向物が生成し、その後融点以下へ冷却すると配向物を起点としてケバブ成長が起こり、この配向物がシシケバブ構造前駆体である可能性が示唆された。またこの配向物中の構造を調べるためにマイクロビームX線による広角X線散乱測定を行った結果、配向物中にせん断方向に強く配向した微結晶が少量ながら存在し、配向物はその微結晶が言わば架橋点的な役割を担うゲル的構造を有することが分かった。しかしながら、この配向物がシシケバブ構造生成に対してどのような役割を果たすかに関しては不明な点が多い。配向物中の結晶構造のせん断速度依存性について調べた。

繊維研究機関技術シーズ調査(2013年度)/日本化学繊維協会
研究者名 ○松浦知彦,井上倫太郎,西田幸次,金谷利治
大学・機関名 京都大学

キーワード

アイソタクチックポリスチレンせん断流動シシケバブ構造マイクロビームX線