信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 加速度計を応用した運動中のエネルギー代謝の評価方法

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.41 Vol.41

 要旨

 本研究では,13名の男子大学生ボート選手を対象に,テスト中の発揮パワーおよび身体に装着した加速度計の測定値から2000mテスト中の酸素需要量を推定し,そこから実際の酸素摂取量を差し引くことで無酸素性エネルギー供給量を定量した.その結果,テスト中の無酸素性代謝の貢献割合は18.3±6.2%であったが,平均発揮パワーと無酸素性エネルギー供給量の間に関係は認められなかった(r=-0.15, p=0.625).一方,1500mおよび1750m地点における無酸素性エネルギー量の残存率と,2000mテストの平均発揮パワーを基準にした最終区間の発揮パワー水準の間には,それぞれ有意な正の相関関係が認められた (r=0.57, p=0.04, r=0.66, p=0.015).本研究の結果から,無酸素性代謝能力はラストスパートにとって重要な能力であることが示唆された.

 「デサントスポーツ科学」 第41巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 白井祐介
大学・機関名 東海学園大学

キーワード

ボート競技加速度センサーエネルギー代謝酸素借