信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

紡糸技術応用し高分子7種で最小200nmの極細繊維を開発(TEIJIN) 2014年6月

【大分類:6. 製品 小分類:6.2 2014年度 新製品

 TEIJINは、7種類の高分子でそれぞれ太さが髪の毛の500分の1の極細ファイバーを開発した。
 ポリエステルで確立した紡糸技術を応用し、ポリ乳酸やナイロンでも従来の数10分の1以下の細さに安定して加工する技術を確立。さまざまな不織布などをつくり、特定物質を吸着するフィルターや耐熱性のある保護材の展開を検討していく。
 新たに開発した7種類のファイバーはそれぞれに特徴がある。ポリエチレンナフタレートは絶縁性と耐熱性、ポリトリメチレンテレフタレートは形状がもとに戻る性質、ポリプロピレンとポリエチレンは耐アルカリ性、ポリカーボネートは成形のしやすさ、ポリ乳酸は生分解性、ナイロンは親水性や耐摩耗性にすぐれる。それぞれ太さが200〜700nmで調節が可能。

化繊協会ニュースレター No.8 2014年6月/日本化学繊維協会
研究者名 帝人
大学・機関名 帝人

キーワード

ポリ乳酸(PLLA PLA)ナイロン不織布フィルターポリエチレンナフタレート(PEN)ポリトリメチレンテレフタレート(3GT PTT)ポリプロピレン(PP)ポリエチレン(PE)ポリカーボネート(PC)