信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 骨格筋におけるタンパク質分解系が運動機能に与える影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.40 Vol.40

 要旨

骨格筋における主要なタンパク質分解としてユビキチン・プロテアソーム系が知られている.先行研究によりプロテアソームは骨格筋の恒常性を維持するために働くことが示唆されている.しかしながら運動におけるプロテアソームの役割はいまだに解明できていない.そこで本研究では,持久性運動に対する骨格筋におけるプロテアソームの役割を解明することを目的とし,骨格筋特異的プロテアソーム欠損マウスはコントロールマウスと比較して持久性運動能力が低下するとの仮説を立てた. 持久性運動能力テストの結果,コントロールマウスと比較して骨格筋特異的プロテアソーム欠損マウスは有意な走行時間の低下を示した.このことから,骨格筋におけるプロテアソームは持久性運動に寄与することが示唆された.今後は持久性運動に対してプロテアソームが果たすより詳細な役割を明らかにする必要がある.

 「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 長名シオン, 布宮亜樹*1, 北嶋康雄*2
大学・機関名 *1東北大学, *2長崎大学

キーワード

骨格筋運動タンパク質分解プロテアソームアミノ酸