地域在住高齢者を対象とした運動強度の個別処方による速歩トレーニングの血管内皮機能に対する効果検証
【大分類：7. デサントスポーツ科学 小分類：7.40 Vol.40】
要旨
【目的】運動介入による血管内皮機能の改善効果を検証すること． 【方法】地域在住65 歳以上の男女を，介入群と対照群に割付け，介入群に5 ヶ月間のインターバル速歩トレーニングを実施．介入前後の検査についてデータ欠損の無い者を解析対象とした．血管内皮機能として反応性充血指数（RHI）を計測した． 【結果】解析対象は，男性44 名（介入群19 名，対照群25 名），女性44 名（介入群17 名，対照群27 名）．男女各々の介入前RHI 値は1.88±0.58，1.96±0.73．男性の介入群において，介入前に比べ介入後のRHI 値の有意な増加を認めたが，対照群では有意差を認めなかった．女性では両群とも有意差を認めなかった．RHI の変化率は，男性の介入群で25.4±40.0%，対照群で7.1±37.7％（p=0.127），女性では介入群22.6±54.6％，対照群19.0±47.0％（p=0.971）であり，年齢および高血圧の有無で調整すると，RHI 変化率は男性の介入群で高い傾向を認めた（男性p=0.096，女性p=0.567）． 【総括】男性ではインターバル速歩により，血管内皮機能が改善する可能性が示唆された．今後はさらに対象者数を増やし検討する必要がある．
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
【目的】運動介入による血管内皮機能の改善効果を検証すること． 【方法】地域在住65 歳以上の男女を，介入群と対照群に割付け，介入群に5 ヶ月間のインターバル速歩トレーニングを実施．介入前後の検査についてデータ欠損の無い者を解析対象とした．血管内皮機能として反応性充血指数（RHI）を計測した． 【結果】解析対象は，男性44 名（介入群19 名，対照群25 名），女性44 名（介入群17 名，対照群27 名）．男女各々の介入前RHI 値は1.88±0.58，1.96±0.73．男性の介入群において，介入前に比べ介入後のRHI 値の有意な増加を認めたが，対照群では有意差を認めなかった．女性では両群とも有意差を認めなかった．RHI の変化率は，男性の介入群で25.4±40.0%，対照群で7.1±37.7％（p=0.127），女性では介入群22.6±54.6％，対照群19.0±47.0％（p=0.971）であり，年齢および高血圧の有無で調整すると，RHI 変化率は男性の介入群で高い傾向を認めた（男性p=0.096，女性p=0.567）． 【総括】男性ではインターバル速歩により，血管内皮機能が改善する可能性が示唆された．今後はさらに対象者数を増やし検討する必要がある．
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 神谷訓康, 永田瑞穂, 池原賢代, 星賀正明, 玉置淳子 |
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| 大学・機関名 | 大阪医科大学 |
キーワード