信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

つる巻き重合を基盤とす超分子ゲル材料の創製

【大分類:1. 繊維・高分子素材 中分類:1.2 合成系 小分類:1.2.3 その他

これまでに我々は、“つる巻き重合”というホスホリラーゼを触媒とするアミロース生成重合場を利用したアミロースと合成ポリマーからなる包接錯体構築手法を報告し、さらに、アミロースとの包接錯体形成可能な疎水性ポリエステルをグラフトしたポリ(アクリル酸ナトリウム) やカルボキシメチルセルロースをゲストに用いてつる巻き重合を行ったところ、アミロースとポリエステルグラフト鎖からなる包接錯体を架橋点とする超分子ヒドロゲルが得られることも見出した。本研究では、保水力の高い生体高分子のポリ(γ-グルタミン酸) (PGA) を主鎖に選択し、ポリエステル(ポリ(e-カプロラクトン) (PCL) )をグラフトしたポリ(g-グルタミン酸-graft-e-カプロラクトン) (PGA-g-PCL)をゲストポリマーに用いることでアミロース包接による新たな超分子ヒドロゲルの創製と機能について検討を行った。

繊維研究機関技術シーズ調査(2016年度)/日本化学繊維協会
研究者名 ○門川淳一, 畑中大輔。田中和也, 山元和哉
大学・機関名 鹿児島大院

キーワード

ゲルヒドロゲルつる巻き重合