信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

SEBSトリブロック共重合体フィルムを一軸延伸したときの球状ミクロドメイン構造変化に関する研究

【大分類:1. 繊維・高分子素材 中分類:1.2 合成系 小分類:1.2.3 その他

以前、非平衡な球状ドメインを有するトリブロック共重合体フィルムを延伸しながら小角X線散乱測定を行ったところ、ガラス状態の球状ドメインが延伸により変形したことを示唆するデータが得られたが、この結果は、ガラス球を取り巻く界面部分が延伸により変形したと考えても解釈できる。すなわち、界面領域ではガラス成分とゴム成分のブロック鎖が部分相溶しているためTg が減少しており、界面が延伸により変形できる。このことを確認するため、延伸固定状態で中角X線散乱測定を行い、界面の厚みに異方性があるかどうかを調べた。

繊維研究機関技術シーズ調査(2016年度)/日本化学繊維協会
研究者名 ○富田翔伍, 綿岡勲, 浦川宏 他
大学・機関名 京工繊大院

キーワード

トリブロック共重合体フィルム