信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

吸水性35%向上させたポリ織編物を開発(TORAY) 2018年9月

【大分類:6. 製品 小分類:6.6 2018年度 新製品

 東レは、吸水性能を通常のポリエステル加工糸と比べて約35%高めたポリエステル織編物“リランチェS2”を開発した。
 通気や肌離れの良さといった機能性と、天然繊維のような外観を両立し、婦人・紳士衣料の幅広い用途で展開する。使用する原糸は、糸を撚る技術の工夫により、糸の長手方向に断面が大きい部分と小さい部分が交互に現れる構造とした。この断面の形状変化によって肌への接触面積を少なくし、肌離れをしやすくした。また、通常のポリエステル加工糸を使った織編物と比べて原糸間のすき間が大きくなり、汗の吸いやすさや通気性の向上につなげた。さらに、酸化チタンを高濃度に含ませることで繊維表面の可視光透過を抑え、透けにくくするとともに天然繊維のような外観を実現した。

化繊協会ニュースレター No.16 2018年9月/日本化学繊維協会
研究者名 東レ
大学・機関名 東レ

キーワード

ポリエステル織編物