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専門研修のご案内

専門研修プログラム・見学などの詳細 及び お問い合わせについて

2022年度 専攻医募集情報はこちらをご覧ください。

2022信州大学産婦人科領域モデル研修プログラム冊子.pdf

専門研修や見学のお問い合わせ先

〒390-8621  松本市旭3丁目1の1
TEL:0263-37-2719 FAX:0263-39-3160
ifujin@shinshu-u.ac.jp
信州大学医学部産科婦人科学教室
統括医長:小原 久典

信州大学産婦人科への入局のご案内

産婦人科学は、女性を生涯にわたってサポートしようとする学問体系であり、これを臨床現場において実践していく診療分野です。産婦人科学は、現在、周産期医学、婦人科腫瘍学、生殖医学の大きく3つの分野に専門分化しようとしています。周産期医学はいかに胎児からの情報をくみ取りこれを役立てるかという時代になってきました。ヒトの一生の大切の出発点である「出生」をいかに何事もなく過ごしてもらうかは、現在私たちにますます求められております。婦人科腫瘍学は近年、遺伝子レベルの研究が飛躍的にすすみ、これを治療に応用できる時代を迎えようとしています。また、生殖医学では体外受精を始めとする新しいテクノロジーだけでなく、その基礎となっている生殖内分泌学の発展には著しいものがあります。教室ではこの3分野のすべてにおいて、精力的に研究が続けられています。 産婦人科医療は、女性医学という学問体系に基づく、大変バラエテイーに富み、また救急医療も含め、ある意味では激しい一面ももつものであり、きわめて魅力的でやりがいのある分野です。一人一人の産婦人科医は general に産婦人科診療全体をこなすことができ、かつ上記の3分野のうちの一つの specialist となることをめざします。これはドクターとしてきわめて自然で理想的な姿です。臨床研修システムについては、私たちの教室と長野県全域における関連病院において、すでに整備されています。入局後5年目、10年目が節目となりますが、まず最初の2年間は信州大学医学部附属病院において初期臨床研修を行い、その後、関連病院でさらに臨床の腕を磨きます。大学にも関連病院にも優秀な指導医がそろっていますので、必ずや一人前の臨床家に育て上げます。

1.教育目標

基本的知識,診断および治療の技術を修得することはもちろんのこと,それらを応用し,常に思考する能力を身につけた産婦人科臨床医および研究者になることを目標とする。
また,理想的な医師へのステップとして以下の目標が達成できるように努める。

  1. 人間性に富み,常に学問的好奇心の目を持ちつづけること。
  2. 基本的な原理にたちかえり,これを応用できること。
  3. 行動のすべてを理由づけられること。
  4. 自分自身の知識ならびに一般的な知識というものに限界があることを意識することから創造性を導き出すこと。
  5. 絶えざる学徒であること。

2.教室員(学内28名,学外研修中36名)

教授1,准教授1,講師1,助教7,診療助教4、医員13,非常勤1

教授

塩沢 丹里 (専門 婦人科腫瘍学,婦人科病理学)

准教授

宮本 強 (専門 婦人科腫瘍学)

婦人科病棟医長

安藤 大史

産科病棟医長

小野 元紀

産婦人科外来医長

井田 耕一

統括医長

小原 久典

副統括医長

山田 靖

出身大学 信州大・秋田大・山形大・東北大・新潟大・群馬大・富山大・山梨大・東海大・埼玉医大・日本大・東京医科大・北里大・名古屋市大・愛知医大・三重大・川崎医大・兵庫医大・香川医大・神戸大・獨協医科大・聖マリアンナ医科大・藤田保健衛生大・順天堂大・昭和大

3.卒後研修カリキュラム

卒後2年間は、信州大学医学部附属病院での卒後臨床研修カリキュラムに従って行う。必修期間と希望者による選択期間の中で初期研修し、引き続いての初期研修は、卒後3年目から行う。卒後3年目以降の研修内容は以下に記す。他院での卒後臨床研修を終了した者が、当科での卒後3年目以降の研修に入ることには全く問題がない。これらの臨床研修により,産婦人科臨床医として充分なレベルに到達し,かつ日本産科婦人科学会で定める産婦人科専門医の資格を取得することが可能となる。 なお,卒後研修における具体的な習得事項は日本産科婦人科学会卒後研修カリキュラムに準じて行う

卒後3年目以降の研修内容
(1) 1年間の初期研修;卒後2年間の臨床研修ローテーションを終えており、所定のカリキュラムによって、産婦人科医としての初期研修の第1歩は踏み出していると考える。しかしながら、短期間での研修では経験できないことは数多く、信州大学産科婦人科学教室において、医員として1年間、産婦人科専門医に向けての初期研修を行う。内容は、産科・婦人科指導医のもとで主治医として主に病棟診療を担当する。この間に、正常分娩に対応する技能を修得するとともに、各種の婦人科疾患、合併症妊娠等に対する基本的な診断・治療能力を修得する。さらに、腹式単純子宮全摘術、帝王切開術などの産婦人科領域の基本的な手術の執刀を行い、手術技能をマスターする。

(2) 後期研修;初期研修の後、2~4年間、県内各地区の関連病院において研修を行う。この間、1~2年毎に関連病院をローテートする。関連病院にて外来業務、産婦人科各種疾患および不妊症の治療に携わる。また婦人科悪性腫瘍の手術の執刀・助手を行い、さらには腹腔鏡手術の基本手技を修得する。卒後5~6年目には日本産婦人科学会専門医を取得する。

4.関連病院(長野県内の主要都市にある17の基幹病院)

北信総合病院・長野赤十字病院・長野市民病院・南長野医療センター篠ノ井総合病院・浅間南麓こもろ医療センター・佐久総合病院佐久医療センター・市立大町総合病院・県立こども病院・安曇野赤十字病院・松本市立病院・丸の内病院・相澤病院・県立木曽病院・諏訪赤十字病院・岡谷市民病院・伊那中央病院・飯田市立病院

5.研修後の進路

後期研修終了後は各人の希望に沿って進路を選択する。
大学でさらに高度な臨床研修を希望する医師は、大学病院の病棟・外来担当医として婦人科腫瘍学、周産期医学、生殖医学 (不妊症) の各分野における専門的な診療能力を習得する。研究を希望する者は、大学院進学を奨めるが、医員として大学での臨床を続けながら研究を行い学位を取得することも可能である。
当教室は塩沢教授の専門である婦人科腫瘍学に関して基礎的、臨床的に国内外より高い評価を受けており、研究費も潤沢である。また妊娠高血圧症候群を中心とした周産期学も従来からの教室の伝統として継続、発展を続けている。博士号取得者で希望者には留学を紹介する。また産婦人科領域における特に専門性の高い分野での研修を希望する者は国内外の一級の専門施設での研修を紹介しており、現在数名がこれに赴いている。また県内での関連病院においての研修続行を希望する医師も存在する。

6.研究

当教室では,婦人科腫瘍を中心に不妊症や妊娠高血圧症候群(PIH)などについて,臨床的事項から基礎実験まで幅広い研究を行っている。

7.国内外での研修の機会について

国内外の著名な研究者が当教室をしばしば訪れ,講演会・カンファランスなどが随時開催されており,研修医も参加している。

8.女性の入局について

原則として男性医局員と同じ扱いとなるが,結婚・妊娠・出産に関しては充分配慮しており、現在は40名の女性医師が在籍している。

診療・カンファランス・手術・術後管理・分娩など,信州大学での研修をおえた後には,どこに行っても十分に通用する産婦人科医となっている(はずである)。

なお,夏休みなどを利用しての見学や実習も歓迎しております。一日だけの見学でもかまいません。
当教室に興味をもたれた方は,以下の連絡先までご連絡下さい。

連絡先

〒390-8621  松本市旭3丁目1の1
TEL:0263-37-2719 FAX:0263-39-3160
ifujin@shinshu-u.ac.jp
信州大学医学部産科婦人科学教室

受診のお問い合わせは、信州大学附属病院の代表番号 TEL:0263-35-4600 にお願いいたします。