分子細胞生物学特論
syllabus

科目名 分子細胞生物学特論
教員名 小西 慶幸、沖 昌也
単位数 2
開講学期 1年2年 後期

授業のねらいと概要

授業概要
前半(沖)では原著論文等を引用し、最新の研究内容をもとに、研究の進め方、具体的な解析手法、実験結果の解釈の仕方、問題点の提示などを行い、議論し合う。より実践的な内容の講義を行い研究を行うための専門的な能力を身に付けることを目標にする。
後半(小西)では脳神経系の基本的構造と神経回路形成の機構を扱い、複雑な生物の構造がどのような分子、細胞レベルのメカニズムにより形成されるかを学ぶ。
到達目標
(前半)実験データを正確に解釈し、問題点等を指摘し合うことにより、より深く考え・議論する重要性を体得する。
(後半)神経細胞及び神経回路の構造を学び、構造と機能との関連を理解する。神経回路の形成を制御する基本的機構を分子レベルで理解する。

授業内容

  • 第1週目 概要
  • 第2週目 遺伝子工学における大腸菌の重要性
  • 第3週目 ウイルス研究の歴史
  • 第4週目 細胞周期研究の歴史
  • 第5週目 核ー細胞質間物質輸送研究の歴史
  • 第6週目 エピジェネティクスとは
  • 第7週目 分子生物学分野の最新技術(I)
  • 第8週目 分子生物学分野の最新技術(II)
  •  
  • 第9回 神経の構造と機能の基礎
  • 第10回 脳の高次機能の基礎
  • 第11回 神経誘導とパターン形成
  • 第12回 神経細胞の分化
  • 第13回 神経細胞の移動と成熟
  • 第14回 神経栄養因子と細胞死
  • 第15回 軸索形成とガイダンス

準備学習(予習・復習)等

(前半)配布資料をもとに支持された予習範囲をよく読んで授業に臨み、講義で習った要点を復習する。
(後半)各回の授業内容について復習するとともに、担当箇所を予習し、スライドにまとめる。

授業形式

(前半)原著論文、プリント資料、パワーポイント等を用いて講義前半は説明及び解説を行い、講義後半は学生と論文の内容を中心に議論する時間を設ける。
(後半)各テーマについて「Fundamental Neuroscience」の該当チャプターや他の参考書等を利用して予め調査し要約する。授業において発表・討論を行なう。加えて講義により補足を行う。授業内容、方法は具体的には受講者の構成と希望により適宜変更する場合がある。

成績評価の方法・基準

(前半)普段の講義、及びレポート等により評価する。
(後半)出席、課題の発表内容、討論の内容により評価する。
前半50%、後半50%として全体の成績とする。

教科書・参考書等

(前半)原著論文
(後半)参考書:Principles of Neural Science (出版社: McGraw-Hill Publishing). Fundamental Neuroscience (出版社:Academic Press)、脳神経科学イラストレイテッド(出版社:羊土社)、カンデル神経科学(出版社:メディカルサイエンスインターナショナル)

キーワード

(前半)DNA、RNA、タンパク質、遺伝子、エピジェネティクス、RNAi、ヘテロクロマチン
(後半)ニューロン、グリア、分化、軸索、樹状突起、細胞骨格

アクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングを一部導入した科目



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