繊維・高分子材料科学
syllabus

科目名 繊維・高分子材料科学
教員名 中根 幸治
単位数 2
開講学期 1年2年 後期

授業のねらいと概要

授業概要
機能性高分子材料が注目されているが、現実には我々の身の周りにあるプラスチックの多くは五大汎用高分子材料である。
五大汎用高分子の名前は、学部の授業において頻繁に使われているが、それらの特性・用途・製品などのまとまった解説は行われていない。
そこで、本授業では五大汎用高分子材料を中心に身の周りの繊維・高分子材料の解説を行う。さらに、各材料や製品の最新の生産動向について述べる。
また、後半は複合材料の基礎的な力学解析手法について解説する。
到達目標
身の周りの繊維・高分子材料製品に関心を持ち、その材料を使われている理由が直感的にわかるように様々な繊維・高分子材料の性質を理解する。
組合せ応力やひずみエネルギーによる固体材料の力学問題の解法を理解する。

授業内容

  • 第1回:本授業の説明 石油精製-1
  • 第2回:石油精製-2
  • 第3回:汎用高分子-1(ポリエチレン)
  • 第4回:汎用高分子-2(ポリプロピレン)
  • 第5回:汎用高分子-3(ポリスチレン)
  • 第6回:汎用高分子-4(ポリ塩化ビニル・可塑剤)
  • 第7回:汎用高分子-5(AS樹脂・ ABS樹脂)
  • 第8回:汎用高分子-6(ポリ酢酸ビニル・ ポリビニルアルコール)
  • 第9回:繊維・高分子材料の歴史の一考察
  • 第10回:材料力学の復習
  • 第11回:軸のねじり
  • 第12回:弾性ひずみエネルギー-1
  • 第13回:弾性ひずみエネルギー-2
  • 第14回:カスチリアノの定理-1
  • 第15回:カスチリアノの定理-2

準備学習(予習・復習)等

事前学習:各材料の特性、力学特性の解析法などを関連書籍やインターネットで調べておいてください。
事後学習:紹介した資料を読んだり、演習問題を解いて理解を深めてください。

授業形式

プロジェクターを使用する。

成績評価の方法・基準

繊維・高分子材料に関するレポートと材料の基礎的な力学解析の演習課題で評価する。

教科書・参考書等

後半は「よくわかる材料力学 萩原芳彦編著 オーム社」を使います。
*学部2年前期開講科目「材料力学」と同じ教科書です。
必要に応じて参考書の紹介、資料の配布を行う。

その他注意事項等

物質・生命化学科の力学、材料力学、先端複合材料、固体物理学などをしっかり勉強しておいてください。



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