信州大学
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2008年03月14日
Second Asian Conference on Electrochemical Power Source (ACEPS-2)
Fudan University, 220 Handan Road, Shanghai 200433, China
物質創成科学専攻 極限材料工学講座 才田隆広

2007/10/21〜2007/10/23の日程でFudan Universityにて行われたACEPS-2に参加し、ポスター発表をおこないました。ACEPS-2では、中国、台湾、韓国、日本の研究者によってリチウムイオン2次電池、スパーキャパシタおよび燃料電池に関する報告がなされました。ACEPS-2における各国の研究報告を大まかに分類するとリチウムイオン2次電池用電極材料に関する報告が最も多く、活発に議論が行われました。また、リチウムイオン2次電池の電解質中におけるリチウムイオンの伝導メカニズムに触れたファンダメンタルな報告もあり、ACEPS-2では非常に関心が高い分野であったといえます。キャパシタについては電極材料に関する報告が多くなされていました。キャパシタ用電極材料として炭素系材料を用いて評価した報告が多く、次いで酸化物系材料、伝導性高分子材料という状況でした。酸化物材料については、コストと安定性について議論されていました。燃料電池に関しては、アルコール系の燃料を用いた燃料電池の電池特性について報告されていましたが、どの報告も依然として性能および耐久性の点で未だ多くの問題点を残している現状が覗えました。また、各国の研究者との議論を行うことで研究施設および設備を含む詳細な研究環境や研究動向について知ることが出来ました。
開催日 2007年10月21日〜10月23日
Second Asian Conference on Electrochemical Power Source (ACEPS-2)
Fudan University, 220 Handan Road, Shanghai 200433, China
物質創成科学専攻 極限材料工学講座 才田隆広

2008年03月04日
第13回河川・湖沼環境国際シンポジウム
 済州オリエンタルホテル(韓国)
生命機能・ファイバー工学専攻 生物機能科学講座 井上栄壮

平成19年10月17日から19日までの3日間、済州オリエンタルホテル(韓国・済州)において開催された第13回河川・湖沼国際シンポジウムに参加した。会議では、7か国・200名以上の参加者によって、河川・湖沼における環境科学およびその関連分野に関する講演・研究発表が行われた。口頭・ポスターで行われた各研究発表について活発な議論と情報交換がなされ、予定時間を超過することも少なくないほどであった。

 河川・湖沼の底生動物に関するセッションでは、口頭による研究発表(題目:Impact of flood on the dynamics of benthic and drifting Chironomidae (Diptera) at the middle reaches of the Shinano River, Central Japan)を行った。発表の概要は以下の通りである。

 河川に生息する水生昆虫類の多くは巣網を形成し、有機物粒子を捕捉・摂食する。この作用による水質浄化能力を定量的に評価するためには、野外における分類群ごとの生息密度とその季節変化を明らかにする必要がある。本研究では、代表的な水生昆虫類のひとつであるユスリカ類に着目し、生息密度の動態と、その要因のひとつと考えられる季節的な水位変動との関係を明らかにすることを目的として、信濃川(千曲川)中流域の2地点において調査を行った。2006年7月19日前後、観測史上第2位の水位を記録した大規模な洪水があり、その前後および前年同時期におけるユスリカ類の動態を詳細に調査した結果、ユスリカ類は洪水によって一掃されるが、夏期の場合、平常時の水位に戻れば生息密度は1か月程度で回復し、多様性は洪水前より上昇することが明らかになった。また、洪水前後の動態はユスリカ種間で異なり、エリユスリカ亜科の種は洪水の有無に関わらず夏期に減少する一方で、ユスリカ亜科の種は洪水後に生息密度が上昇することが示唆された。野外におけるユスリカ類の基礎動態が明らかになったことにより、今後その絹糸による有機物捕捉能力を測定すれば、水質浄化能力の評価が可能となった。
発表内容に関して、千曲川で発生した大規模洪水前後におけるユスリカ類以外の水生昆虫類の動態についての質問があった。これに対し、発表で紹介できなかったデータを提示しつつ、洪水後の水生昆虫類の定着はカゲロウ類で早くトビケラ類は遅かったこと、2008年度も野外調査およびサンプルの分析を継続中である旨を回答した。また、同セッションにおいて韓国の水生昆虫類研究グループによる研究発表があり、さらに議論と情報交換を行った。水生昆虫類の研究では、種同定が困難な分類群が少なくないだけでなく、巣網を形成するかどうか不明な種が多い。水質浄化に利用可能な巣網を形成する種の確認および探索が今後必要である点を再認識した。
開催日  平成19年10月16日〜平成19年10月21日
第13回河川・湖沼環境国際シンポジウム
 済州オリエンタルホテル(韓国)
生命機能・ファイバー工学専攻 生物機能科学講座 井上栄壮

2008年01月26日
1/28 平成20年度信州大学特別講演会のご案内

博士課程
指導教員  各位

次の日程で平成20年度信州大学特別講演会が開催されますので,
お知らせします。

◆日時;平成21年1月28日(水)15:30〜17:00
◆場所;大学院・感性工学科棟6階 604講義室(SUNSで受信)
     主局:松本キャンパス 全学教育機構211番教室
◆演題;『通じなさに関わる日本人英語の音声特徴〜プレゼンに際して〜』
◆講師;都築 雅子氏(中京大学国際教養学部 教授)
◆対象:本学学生及び教職員
     特に英語のプレゼンを必要とする大学院生やその指導教員
    向けですが,その他の方の参加も可能です。
詳細はこちら⇒ http://www.shinshu-u.ac.jp/event/2009/01/12820.html