無酸素的作業能の生理学的研究 ―400m疾走能力の制限因子に関する研究―
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.1 Vol.1】
研究の目的
無酸業的作業能は,二つの視点から評価される.1つは,どれだけ大きな力を発揮するかというpowerの絶対値からみる場合,いま一つは,高いpowerの発揮をどれだけ長く持続できるかの面からである.Margariaら9)の研究によれば,無酸素的powerのピークは3〜6秒で頂点に達し,以後減少をたどるとされていることから,陸上競技の短距離走などでは,この無酸素的powerの持久性が競技成績に大きくかかわってくるものと考えられる。特に400m走のように50秒前後の競技では,無酸素的powerの大きさと同時に,無酸素的な持久性が亜要な因子になるものといえよう.
このようなことから,本研究では,400m全力疾走時の平均速度および逓減率と酸素摂取量,酸素負債量および血中乳酸濃度との関連を分析し,無酸素的作業能制限因子を探ろうとした.
「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
無酸業的作業能は,二つの視点から評価される.1つは,どれだけ大きな力を発揮するかというpowerの絶対値からみる場合,いま一つは,高いpowerの発揮をどれだけ長く持続できるかの面からである.Margariaら9)の研究によれば,無酸素的powerのピークは3〜6秒で頂点に達し,以後減少をたどるとされていることから,陸上競技の短距離走などでは,この無酸素的powerの持久性が競技成績に大きくかかわってくるものと考えられる。特に400m走のように50秒前後の競技では,無酸素的powerの大きさと同時に,無酸素的な持久性が亜要な因子になるものといえよう.
このようなことから,本研究では,400m全力疾走時の平均速度および逓減率と酸素摂取量,酸素負債量および血中乳酸濃度との関連を分析し,無酸素的作業能制限因子を探ろうとした.
「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 斉藤満*1, 宮村実晴*1, 池上康男*1, 大桑哲男*2 |
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大学・機関名 | *1 名古屋大学, *2 名古屋工業入学 |
キーワード