信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動時の血圧調節能の個体差と運動処方 ―生体内ドーパミン硫酸抱合体との関係―

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.5 Vol.5

 緒言

 運動時の血圧上昇は,交感神経系機能の高進による.したがって,交感神経系機能を反映しているとされる生体内ノルアドレナリンを測定することは,運動時血圧調節機序を知るうえで有用である.
 一方,最近ドーパンミンの抱合体であるドーパミン硫酸抱合体(大部分が3-O-硫酸抱合体である)が,カテコールアミン含量を調節し,血圧をコントロールしているとの推論も呈示されている1).しかしながら,運動時のドーパミン硫酸抱合体の血圧に対する影響への報告は見あたらない.
 そこで本研究では,尿中遊離型ノルアドレナリン,アドレナリンおよびドーパミンを定量し,運動に伴う排池量の変化を調べた.また,血圧上昇の程度とそれらカテコールアミン排湘量との関係を検討した.
 さらに,尿中ドーパミン-3-O-硫酸抱合体の微量定量を確立し,運動に伴う排池量の変化と血圧との相関を検討した.

「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 山本隆宣, 大和谷厚
大学・機関名 大阪大学

キーワード

ドーパンミンノルアドレナリン