信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF スポーツ適性という立場からの骨格筋に関する基礎的研究 3.速筋線維サブグループ間での張力特性の比較

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8

 要旨

 成熟したラットの前腰骨筋から得た,skinned fiberを,筋線維タイプの分類を行い,次に種々の溶液条件下で短縮速度を調べた.ATPase染色と代謝特性による筋のタイプ分類は,ほぼ対応する結果であった,温度(5〜30℃),ATP濃度(0.05〜10mM)を変化させた時の,またpH4.6にてskinned fiberを処理した時の短縮速度の変化率には,FGとFOG線維間で差が認められなかった.しかし,FOGに比べFGの短縮速度は,いずれの温度およびATP濃度においても,1.2〜1.5倍高値を示した.このことから,筋のATPase活性は,FGの方がFOGより有意に高いことを示すものと考えられた.

「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 春日規克*1, 竹倉宏明*2
大学・機関名 *1 愛知教育大学, *2 東海大学

キーワード

skinned fiber筋線維タイプ短縮速度