信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 新しい筋力トレーニング機器の開発に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.9 Vol.9

 要旨

 人体の関節運動について,関節角度・角速度と最大発揮トルクの関係を求めた.7名の男子大学生を対象として,アイソキネティック筋力測定装置(サイベックス−Ⅱマシーン)を用い,最大努力時の肘関節屈曲トルクの変化を求めた.最大発揮トルクは角速度が大きくなるのにともない,100%(Odeg/s),80%(60deg/s),71%(120deg/s),67%(180deg/s),60%(240deg/s),55%(300deg/s)と小さくなる傾向が認められた.また,最大トルクの発揮される関節角度は肘関節角度70-90度の範囲であり,関節角速度が大きくなるにしたがい関節角度の小さな条件下で最大トルクが発揮される傾向が認められた.これらの結果に基づいて,広い範囲の角度・角速度の運動で筋力の向上に適切な負荷を加えられるようなウエイトトレーニングマシーンの設計が可能であると考えられる.

「デサントスポーツ科学」第9巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 桜井伸二, 池上康男, 岡本敦, 矢部京之助
大学・機関名 名古屋大学

キーワード

関節運動アイソキネティック筋力測定装置最大発揮トルク関節角速度