信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 見るものに美しい動きをアピールするためには,どんな模様の入ったコスチュームが効果的か?

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.11 Vol.11

 この研究は,身体が運動した時,コスチュームのアウトラインと模様がどのような効果をもっかについて分析を行ったものである.
 体側の部分に縞や幾何学模様の入ったレオタード等をよく見かけるが,これらの模様は果して見るものになんらかの効果的な印象を与えているのだろうか.
 本研究では,試験的に6つのパターンを作製して被験者に着せ,前後屈,側屈,回旋の運動を行わせた.これをモニター上で動画にし,効果的,印象的であるか否かのアンケートを被験者164名に試みた.
 その結果,
1)体軸に対し平行なパターンAと平行な部分と斜めのラインを持つパターンEは,前後屈の運動に対して効果的とされた.
2)パターンEは,側屈の運動に対しても効果的であった.
3)回旋の運動に対しては,体軸に平行で幅の広いパターンBと,Eが効果的であった.
4)ウエスト線上にラインの入ったパターンDは,すべての運動に対して最も効果的でないと判定された.
5)総合的にいって,Eのパターンは,印象的という点でも好ましいという点でも,最も高い支持を受けた.

「デサントスポーツ科学」第11巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 後藤恭代
大学・機関名 東京芸術大学

キーワード

コスチューム模様レオタード