信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 三次元組物複合材料の作製技術および装置の開発

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15

 本研究では,組織り機構シミュレーションプログラムを開発することにより,三次元複合材料の強化形態作製技術のひとつである,組物技術による複雑形状部材の作製技術,およびその装置の開発を行った.
 開発したシミュレーションプログラムは,三次元組物の軌道において,得られる組物の織り構造の予測を行い,規則的な織り構造を組成するスピンドル配置の決定を行うことが可能であり,三次元組物技術の開発に有効である.
 また,本研究で開発された多重丸打組物技術により,層間を強化する構造,リブ,ハニカム状断面を有する三次元組物の作製が可能となった.さらに,機能材料を挿入することによって,高性能な構造部材としての適用が可能となる.
 また,多重丸打組物円筒は,層間でのはく離が抑制され,積層された円筒よりも優れた曲げ特性を有していることが明らかとなった.

「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 藤田章洋, 濱田泰以
大学・機関名 京都工芸繊維大学

キーワード

組織り組物技術多重丸打組物技術曲げ特性