競技スポーツ選手のメンタルコンディションについて
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15】
男子競泳,サッカー,バレーボール選手および女子柔道選手を対象に,POMS検査とコンディション記録調査を継続的に行い,メンタルコンディションの状態と競技成績との関連について事例的に研究考察を行った.
得られた主な知見はつぎのとおりである.
1.パフォーマンスの良かった選手は,1週間前からPOMSのプロフィールに変化が見られず,非常に安定していること.
2.大会前に氷山型を示す選手の競技パフォーマンスは,おおむね良好であり,POMSでのモニタリング有用性をポジティブに支持する結果であった.
3.同一選手で2つの大会前のプロフィールを比較したところ,類似した氷山型を示すが,緊張,活性,疲労の3因子の違いは,個人内パフォーマンスのできばえに関係している.
4.POMSのTotal Score得点(心理的ストレス得点)の継続的プロットは,選手のコンディションの流れを確認したり,オーバトレーニングの防止に有効な指標である.
5.チームスポーツでは,個人はもとより,チーム全体の平均的プロフィールの変動をモニターすることも十分意味をもっている.
「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
得られた主な知見はつぎのとおりである.
1.パフォーマンスの良かった選手は,1週間前からPOMSのプロフィールに変化が見られず,非常に安定していること.
2.大会前に氷山型を示す選手の競技パフォーマンスは,おおむね良好であり,POMSでのモニタリング有用性をポジティブに支持する結果であった.
3.同一選手で2つの大会前のプロフィールを比較したところ,類似した氷山型を示すが,緊張,活性,疲労の3因子の違いは,個人内パフォーマンスのできばえに関係している.
4.POMSのTotal Score得点(心理的ストレス得点)の継続的プロットは,選手のコンディションの流れを確認したり,オーバトレーニングの防止に有効な指標である.
5.チームスポーツでは,個人はもとより,チーム全体の平均的プロフィールの変動をモニターすることも十分意味をもっている.
「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 山本勝昭*1, 清水富弘*2, 田中宏暁*1, 清永明*1 |
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大学・機関名 | *1 福岡大学, *2 大分大学 |
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