信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF スキーのV字ジャンプに関する数値流体解析

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.19 Vol.19

 本研究では,CFDを用いた数値流体解析手法をV字スキージャンプ技術に適用し,抗力面積,揚力面積,揚抗比等について風洞実験値と比較する事により,スキージャンプ技術の分析や新しいスキルの開発に関する数値流体解析手法の適用の可能性について検討した.また,同様の数値流体解析手法を用い,迎え角の違いがジャンパーやスキー周りの流体特性に与える影響を分析した.
 その結果,3Dダミーモデルを用いたコンピュータシミュレーションにおける抗力面積は,迎え角が増加するにしたがって指数関数的に増大する傾向がみられたが,揚力面積は直線的に増加する傾向にあった.そして,3Dダミーモデルを用いたコンピュータシミュレーションにおける揚抗比は,迎え角0度から15度付近まで急激に上昇し,20度付近でピークとなり,その後45度までなだらかに減少していた.また,本解析結果における揚抗比のピーク値は,迎え角20度のケースの1.523であった.

「デサントスポーツ科学」第19巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 浅井武*1,村上広高*2
大学・機関名 *1 山形大学,*2 日本エムエスシー

キーワード

V字スキージャンプ数値流体解析3Dダミーモデル