信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF コンピュータグラフイクスにより構築した骨格と骨格筋の三次元画像を用いたスポーツ活動時における障害発生メカニズムの四次元的解析

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.20 Vol.20

 運動に伴う人体各部のメカニズムの相互作用は,いままで体表からの観察と解剖学的知識情報を基に推測してきた.このような従来の計測手法では視覚化しにくい,運動に伴う骨格各部の空間的な移動とこれを駆動する骨格筋の四次元的(時間的,空間的)な相互作用をコンピュータグラフィックスを用いて定量的に再現し解析できる手法を開発することを目的とした.
 本システムにより計測データを基に被験者ごとの骨格,筋肉群の特長を反映した三次元モデルを構築しこれを駆動することにより,一連の動作に伴った各筋肉の活動状況を時系列変化として得ることができることがわかった.今後,本システムを用いることにより正常な運動に伴う筋肉の連係動作を時空間的に観察,解析できるだけでなく,ある筋肉における局所的な損傷が総合的な動作にどのような影響を与えるかといったシミュレーションを行うことができると考える

「デサントスポーツ科学」第20巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 鈴木直樹*1,服部麻木*1,土屋宏子*2,小田周平*2
大学・機関名 *1 東京慈恵会医科大学,*2 早稲田大学

キーワード

運動骨格筋コンピュータグラフィックス三次元モデル