信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 体幹部スポーツウェアの体幹位置覚・スポーツパフォーマンスへの影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.22 Vol.22

 【目的】体幹部にフィットさせたスポーツウェアをシュミレートして体幹に巻いた腰部サポーターが,体幹の屈曲角度再現能力,挙上重量再現能力にいかに影響を与えるかを検証した.
 【方法】健常若年男性15人を対象とし,腰部サポーターを用い,体幹屈曲角度と挙上重量を再現する際の誤差を腰部サポーターなし,装着の2条件間で比較(pairedt-test)した.体幹屈曲角度の再現誤差は3-Space Fastrak(Polhemus Inc.,Colchester, VT, U.S.A.)を用い,あらかじめ設定した体幹屈曲再現目標角度を被験者に再現させた際の誤差を測定した.挙上重量再現誤差はLIDOLiftシステム(Loredan Biomedical Corp.California, U.S.A.)を用い,Isometric挙上においてあらかじめ設定した再現目標挙上重量を被験者に再現させた際の誤差を測定した.
 【結果】体幹屈曲角度再現誤差は腰部サポーター装着によって有意に減少した.挙上重量再現誤差の有意な変化はみられなかった.
 【結論】体幹にフィットさせるスポーツウェアの装用がスポーツパフォーマンスを高める可能性が示唆された.

「デサントスポーツ科学」第22巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 宮本敬*1,岩佐和彦*2,渡辺数人*3,大西量一郎*1,杉山誠一*1
大学・機関名 *1 岐阜大学,*2 県立希望が丘学園,*3 渡辺整形外科

キーワード

腰部サポーター体幹屈曲角度再現挙上重量再現体幹屈曲角度