運動習慣が子供の心臓自律神経活動動態および体温に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.23 Vol.23】
本研究の目的は,子どもの日常身体活動量が心臓自律神経活動動態や基礎体温に及ぼす影響について検討することであった.参加の同意を得た小学4年生93名(男子56名,女子37名)の基礎体温(舌下温)および日常身体活動量を1週間連続で測定した.また,5分間の安静時心電図信号から心拍変動パワースペクトル解析を行い,心臓自律神経機能の指標を得た.歩数および活動強度が中等度以上での活動時間を指標にしてグループ分けを行い,それぞれの高群と低群の心臓自律神経機能および基礎体温を比較した.
歩数の多い歩数高値群と歩数低値群を比較したところ,心臓自律神経活動動態指標や基礎体温の平均値に差は認められなかった.しかし,中等度強度以上の活動時間が多い活動強度高群は心臓自律神経機能の指標である総パワー(2,980±1,999ms²)が,活動強度低群(1,590±864)に比べて有意に高値を示した(t=2.12,p<0.05).
これらのことから,子どもにおいて中等度強度以上の活動時間を高めることは心臓自律神経機能を亢進すると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第23巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
歩数の多い歩数高値群と歩数低値群を比較したところ,心臓自律神経活動動態指標や基礎体温の平均値に差は認められなかった.しかし,中等度強度以上の活動時間が多い活動強度高群は心臓自律神経機能の指標である総パワー(2,980±1,999ms²)が,活動強度低群(1,590±864)に比べて有意に高値を示した(t=2.12,p<0.05).
これらのことから,子どもにおいて中等度強度以上の活動時間を高めることは心臓自律神経機能を亢進すると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第23巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 柴田真志*1,鵤木秀夫*2,土肥隆*2,松村浩貴*2,神吉賢一*2 |
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大学・機関名 | *1 兵庫県立看護大学,*2 神戸商科大学 |
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