信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 着衣の色,素材と日射透過率,日射反射率,日射吸収率の関係

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.32 Vol.32

 衣服による日射受熱量の低減効果を検証することを目的として,視感反射率と素材の異なる衣服の表色値と日射透過率,日射反射率を測定し,平均皮膚温に与える影響を検証した.選定した衣服は,色と素材の異なる 4 種類の半袖 T シャツと 1 種類の長袖作業シャツ,2 種類のパンツである.色彩色差計により表色値を測定し,全天日射計,アルベドメーターを用いて日射反射率と日射透過率を測定した.平均皮膚温は,衣服の日射透過率と日射反射率を考慮した日射作用温度を含む平均皮膚温予測式より計算した.結果,視感反射率と日射反射率,日射透過率は比例関係にあり,綿 100%T シャツを基準として素材による反射率の違いは 0.1 以下であったのに対し,透過率は ±0.1 程度のばらつきがみられた.そこで日射反射率の等しい衣服で日射透過率を0.1 増減させた場合に平均皮膚温に及ぼす影響を計算した結果,日射透過率− 0.1,日射吸収率+0.1 の場合に平均皮膚温が低くなった.このことから,皮膚表面で直接吸収される日射量を少なくすることが日射受熱量の低減に繋がることが示された.

「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 桒原浩平*1,窪田英樹*2,濱田靖弘*1,中村真人*1
大学・機関名 *1 北海道大学,*2 室内気候研究工房

キーワード

日射受熱量表色値日射透過率日射反射率皮膚温