少年野球肘の予防・治療のための投球フォームチェックシステムの開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.32 Vol.32】
加速度計と発信器を収めたセンサー基盤を身体各部に装着し,そこから発信される信号の受信データを独自に作成したソフトウェアを用いて計算することで,投球中の肘・肩関節の角度を算出するシステムを作成した.
開発した本システムと3次元動作解析装置および従前から臨床で行われているフォームチェック方法との比較を行った.
本システムと高速カメラを用いたViconとの比較では,両者の相関係数は0.8であった.回帰直線の傾きは0.48であった.
従前からの投球フォームチェック法を正確に行うには検者の熟練を要するので,本システムのような定量評価ができる手法をスポーツ現場や日常診療に適用することが望ましい.今回は限定された範囲であるが野球肘に関わる一定のフォームチェック機能を果たすことができた.
今後システムの精度を上げる必要があるとともに,測定の範囲を下半身にも拡大することで,全身の運動パターンを観察できる可能性がある.
「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
開発した本システムと3次元動作解析装置および従前から臨床で行われているフォームチェック方法との比較を行った.
本システムと高速カメラを用いたViconとの比較では,両者の相関係数は0.8であった.回帰直線の傾きは0.48であった.
従前からの投球フォームチェック法を正確に行うには検者の熟練を要するので,本システムのような定量評価ができる手法をスポーツ現場や日常診療に適用することが望ましい.今回は限定された範囲であるが野球肘に関わる一定のフォームチェック機能を果たすことができた.
今後システムの精度を上げる必要があるとともに,測定の範囲を下半身にも拡大することで,全身の運動パターンを観察できる可能性がある.
「デサントスポーツ科学」第32巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 大槻伸吾*1,本田雄一郎*1,田邉智*1,柳田育久*2 |
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大学・機関名 | *1 大阪産業大学,*2 ダイナミックスポーツ医科学研究所 |
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