信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF トレーニングが慢性腎臓病の進行に与える影響の解析

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.41 Vol.41

 要旨

 慢性腎臓病は国内患者数が約1000万人に達するともいわれる.進行例では心血管系合併症の危険が高まり生命予後が脅かされるのみならず,透析療法に係る経済負担が社会的課題となっている.慢性腎臓病に有効な治療は数少なく運動療法の意義も確立されていない.今回我々は,運動との関係性が検討されていないマウス腎臓病モデル(急性受動的腎毒性血清腎炎モデル及び高脂肪食負荷蛋白尿モデル)を用いて,トレッドミル運動(有酸素運動)1時間週5回がアルブミン尿を軽減させるか検証した.前者の免疫学的モデルでは運動による改善効果は認められなかったが,後者の脂質代謝異常モデルでは8週間の継続的なトレッドミル運動が体重減少及びアルブミン尿減少に有用であることが分かった.以上より,腎臓病の成因によっては有酸素運動が有効である可能性がある.今後さらに分子機序を究明するとともに,他の腎臓病モデルでの運動の病態改善効果を検証する. <br>
 「デサントスポーツ科学」 第41巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 西裕志*1,東原崇明*2,竹村浩至*3,南学正臣*4
大学・機関名 *1 東京大学医学部附属病院,*2*3*4 東京大学大学院

キーワード

腎臓骨格筋有酸素運動アルブミン尿炎症