信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 炭素磁気共鳴分光法による肝臓のグリコーゲン評価方法の確立及び日内変動の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.39 Vol.39

 要旨

 本研究は肝臓のグリコーゲン濃度を評価する方法を確立し,座位中心の通常生活下における肝臓グリコーゲンが1日の中でどのように変動するか検討することを目的とした.測定方法を検討するため直径10cmおよび15cmの表面コイルを用い,繰り返し時間,積算回数,フリップ角の条件を変えた測定を繰り返し,肝臓のグリコーゲンのスペクトルを得る最適と思われる条件を検討した.その結果,直径10cmのコイルを用い,繰り返し時間160ms,積算回数6000回の条件に決定し,1回のスペクトルを得るために要する時間は約16分となった.この条件にて,健常な成人男性5名を対象に,食事を統制した通常生活における肝臓のグリコーゲン濃度を3時間毎に測定した.骨格筋とは異なり肝臓のグリコーゲンは起床後朝食前がもっとも低く,夜に向けて徐々に高くなっていくことが明らかとなった.

「デサントスポーツ科学」第39巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 岩山海渡, 髙橋英幸
大学・機関名 国立スポーツ科学センター

キーワード

筋グリコーゲン肝臓グリコーゲン炭素磁気共鳴分光法糖質日内変動