アカハライモリを用いた組織再生に関する研究

 深い外傷や熱傷の傷は修復という過程をたどって瘢痕を残して治癒します。この瘢痕をなるべく目立たないように工夫するのが我々の診療科ですが、それでも傷跡を消し去ることは出来ません。ところが世の中には修復ではなく、完全再生する生物が存在します。それがアカハライモリという両生類です。この生物は手足や眼を失っても再生する驚異的な再生力を一生涯持っています。この再生力のメカニズムを解明し、ヒトへ応用することで、Scarless healing(傷跡のない創傷治癒)が実現できるのではないかと考えています。日本でイモリを用いて再生研究を行っている他大学とも連携を取りつつ、皮膚組織再生に関して日々研究を続けております。

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